親子で学ぶ Bean to Barチョコレート ワークショップレポート | CacaoShares

ワークショップの概要

CacaoSharesは、三鷹市のフェアトレードショップ「List」とともに、「カカオ豆からチョコレートができるまで」をテーマにしたBean to Barワークショップを開催しました。

このワークショップレポートでは、参加者が実際に体験したカカオの生産地から製造、フェアトレードについての学びをご紹介します。

今回のイベントでは、大人も子どもも一緒に楽しみながら、Bean to Barチョコレートやフェアトレードについて学び、カカオが世界中の人々の努力によって私たちの食卓へ届くまでのストーリーを体験しました。


世界のカカオ生産を知る

親子で学ぶカカオの旅

まずはカカオの産地について学びます。ベネズエラをはじめとするカカオ生産国では、多くの農家が時間と手間をかけてカカオを育てています。

参加者は、イラストや実際のカカオ豆を見ながら、以下の一連の流れを楽しく学びました:

  • カカオの木を育てる — 生産地での農家の仕事
  • 収穫する — カカオポッドを収穫する季節と方法
  • 発酵・乾燥する — カカオの風味が決まる重要なプロセス
  • 麻袋に入れて海を渡る — 輸出業者から日本への流通
  • 日本で焙煎する — 焙煎度合いによる風味の変化
  • Bean to Barチョコレートになる — 最終製品まで

ベネズエラ産カカオが日本に届くまで

このプロセスを通じて、子どもたちは「カカオ豆一つひとつに、たくさんの人の仕事が詰まっている」ことを直感的に理解しました。

ベネズエラ・パタネモ産カカオの特徴について詳しく


フェアトレードとトレーサビリティの重要性

多くの人の努力が支えるチョコレート

私たちが普段食べているチョコレートは、多くの人の仕事によって支えられています。具体的には:

  • 農家 — カカオの栽培と収穫
  • 輸出業者 — 生産地から日本への輸送手配
  • 輸入業者 — 品質管理と流通
  • チョコレートメーカー — 製造と製品開発
  • 小売店 — 消費者への販売

ワークショップでは、それぞれの役割を知りながら、フェアトレードや「トレーサビリティ(生産履歴)」の大切さについて考えました。

適正価格購入がカカオの未来を支える

参加者から出た質問:「どうして普通のチョコレートは安いのに、Bean to Barチョコレートは高いの?」

これに対して、ワークショップでは以下を説明しました:

「良い原料を適正な価格で購入すること」が、持続可能なカカオづくりにつながります。

つまり:

  • 安すぎる価格では、カカオ農家は十分な利益を得られない
  • 適正な価格だからこそ、次の世代もカカオ栽培を続けられる
  • その結果、高品質なカカオが安定して供給される

子どもたちは、この”つながり”を理解することで、フェアトレードの本質を学びました。

CacaoSharesのフェアトレードについて詳しく


チョコレート製造の科学:テンパリング体験

チョコレート配合による風味の違い

参加者は、実際に異なるチョコレートを試食しながら、配合の違いを学びました:

  • ダークチョコレート — カカオ成分が高く、苦味と香りが強い
  • ミルクチョコレート — 牛乳が加わり、マイルドな甘さが特徴
  • ホワイトチョコレート — カカオバターのみで、ミルクの甘さが引き立つ

カカオバターの結晶を整える「テンパリング」

ワークショップの最大のハイライトは、シードシルク法によるテンパリングの実演でした。

テンパリングとは、カカオバターの結晶を整える工程です。正しい温度と手法で処理することで:

  • 美しいツヤが生まれる
  • 口どけが滑らかになる
  • 時間が経ってもココアバターの浮きが出ない

実際に参加者も体験し、温度計を持ちながら、慎重にチョコレートを流し込む瞬間を体験しました。

ベネズエラ・パタネモ産カカオの豊かな風味

今回参加者が使用したチョコレートは、CacaoSharesが日本全国のBean to Barメーカーやショコラティエへダイレクトトレードでお届けしている、ベネズエラ・パタネモ産カカオから作られたものです。

つまり、ワークショップのための特別なチョコレートではなく、日本各地の職人が実際に使用している本物のシングルオリジン・カカオを体験していただきました。

ベネズエラ・パタネモならではの豊かな香りと味わいを通して、産地とのつながりやダイレクトトレードの価値も感じていただけたなら嬉しく思います。

CacaoSharesの本物のBean to Barチョコレートを購入


自分だけのオリジナルBean to Barチョコレート制作

トッピングで広がる無限の可能性

最後には全員がテンパリングしたチョコレートを型へ流し込み、以下の多様なトッピングを自由に使い、自分だけのオリジナルBean to Barチョコレートを完成させました:

  • パイナップル
  • マンゴー
  • そばの実
  • ナッツ各種
  • ドライフルーツ

トッピングは、三鷹「量り売り商店 野のはかり売り」との協力で実現した、厳選された自然食材です。

子どもたちは、自分の好みに合わせてカスタマイズする喜びを体験し、「自分で作ったチョコレートはより一層おいしい!」と笑顔で語っていました。


参加者が決めたチョコレートの価値

「あなたならいくらで販売しますか?」

もっとも印象的だったプログラムの一つが、以下のゲームです:

「あなたなら、このBean to Barチョコレートをいくらで販売しますか?」

カカオ農家から製造者まで、多くの人の努力を知ったあと、子どもたちは自分たちで価格を考えました。

子どもたちの答え:800円〜2,500円

「こんなにたくさんの人が関わっているなら、このくらいの価値がある。」

そんな子どもたちの素直な感覚に、私たち大人もたくさん学ばせてもらいました。

実は、市販の一般的なチョコレートとBean to Barチョコレートの価格差は、まさにこの「プロセスへの投資」なのです。子どもたちは、経済的思考を通じてフェアトレードの本質に辿り着きました。


ワークショップの社会貢献活動

ベネズエラへの支援

当日はパンやBean to Barチョコレートなども販売し、売上の一部をベネズエラで発生した二度の大地震への支援活動に役立てています。

温かいご協力をいただいた皆さま、本当にありがとうございました。


CacaoSharesの出張ワークショップのご案内

学びと体験を通じてフェアトレードを考える

CacaoSharesでは、以下の機関・イベントへの出張ワークショップも行っています:

  • 学校(食育プログラム)
  • 企業(社員研修・CSR活動)
  • 自治体(地域イベント)
  • 親子イベント
  • フェアトレードイベント

ワークショップを通じて得られる体験

  • カカオを通じて世界地理と産地の文化を学ぶ
  • 食の背景にある人間関係を理解する
  • フェアトレードとサステナビリティの重要性を体感する
  • 実際にチョコレートを作る喜びを味わう

カカオを通して世界を学び、食を楽しみ、フェアトレードを考える時間を一緒につくりませんか。

お問い合わせ先

📞 CacaoShares事務局 📧 お問い合わせフォーム 📍 フェアトレードショップList(三鷹市)

お気軽にお問い合わせください。


よくある質問:Bean to Barとフェアトレード

Q. Bean to Barチョコレートとは?

Bean to Barチョコレートとは、カカオ豆(ビーン)からチョコレート製品(バー)まで、全ての製造工程を自社または直接関係のあるメーカーで行うチョコレートです。

つまり、カカオの選別から焙煎、製造まで、すべてのプロセスを管理することで、品質の一貫性と透明性を確保しています。

Q. フェアトレードとトレーサビリティの違いは?

  • フェアトレード — カカオ農家への適正価格を保証する取引方式。農家の生活を守り、持続可能な生産を支援する
  • トレーサビリティ — 生産履歴の透明性確保。カカオがどこで作られ、誰によって処理されたかを追跡できる仕組み

両者は互いに補完し、より信頼できるチョコレート流通を実現します。

Q. ベネズエラ産カカオの特徴は?

ベネズエラはスペシャルティカカオの産地として知られています。ベネズエラ・パタネモ産カカオは、特に以下の特徴があります:

  • 豊かな香りと複雑な風味
  • チョコレートに独特の深さをもたらす
  • 発酵・乾燥プロセスでその個性が引き出される

Q. CacaoSharesから購入できますか?

はい。CacaoSharesは、ベネズエラ産Bean to Barチョコレート、カカオドリンクミックス、スペシャルティコーヒーを販売しています。

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まとめ

今回のワークショップを通じて、参加者は単なる「知識」を得るのではなく、カカオ、チョコレート、フェアトレードについての体験的な理解を深めることができました。

特に子どもたちの素直な感覚——「この価値には800円以上の値打ちがある」という発言——は、大人たちにとっても大きな示唆を与えてくれました。

CacaoSharesは、これからもベネズエラの素材とその背景にあるストーリーを、日本の消費者の皆さまに届けることを大切にしていきます。


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