パタネモ・ローストしたカカオニブカカオニブ。
目を閉じて食べたくなる美味しさ。
チョコになる前のカカオを砕いたもの、すなわち、
カカオ100%! 甘味はなく、苦味やコク、香味があります。ヨーグルトやアイスクリーム、パンに入れると大人の味になって美味しいですし、サラダや肉料理のトッピングにすると、苦味や食感がアクセントとなり、味の相乗効果が生まれます。カレーの隠し味に使うお店もあります。最近はワインやコーヒーのおつまみとして人気。
カカオ・ニブ」愉しみ方はアイデア次第!
チョコになる前のカカオを砕いたもの(すなわちカカオ100%!)で、高ポリフェノールのヘルシー・フードとして、またワインやコーヒーのおつまみとして提供するカフェやバーも増えています。人気です。甘味はなく、ヨーグルトやアイスクリーム、パンに振りかけたり練りこむと、大人の味になって美味しいです。サラダや肉料理のトッピングにすると、味の相乗効果が生まれます。カレーの隠し味に使うお店もあります。
パタネモ村のカカオはカカオ原種の血を濃く引く植物学的に貴重なもので、村人の生活向上を支援しながら天然栽培のカカオの木々を起点としたアグロフォレストを構築することを目指しています。
ご承知の通り食品業界では環境破壊、遺伝子操作や多様性の減少など、様々な問題がありますが、チョコを通して地球の反対側の人々とのつながりを感じ、お互いの生活に元気を送り合えたら、問題解決への小さな一歩になるのではと考えています。
それは、先日食べたベネズエラ産のカカオ・ニブのこと。普段食べているものとは別格でした。この美味しさ、どこからきてるのだろう? と思い、産地や品種のことを調べてみたら、美味しさの秘密がわかりました。
そのチョコとカカオ・ニブのふるさとは、南米ベネズエラのカリブ海に面した小さな村、パタネモ村。この村でつくられるのはクリオロのハイブリッド種。クリオロ種は幻のカカオとも言われ、世界のショコラティエたちが探して求める、魅力的な品質なのだそう。
実は、世界のカカオ生産量の80%は栽培が容易な「ファラステロ種」という品種。対して、気象条件の変化や病害虫に弱く栽培が難しいため、世界の生産量のうち、たった5%しか育てられていないのが、カカオの原種の血統を引く「クリオロ種」という品種。香り高く苦味の少ない上質な味わいに加え、入手もしにくいことから、昔から高品質なカカオとして大事にされ、評価を受けてきたのだそう。
さらに、純粋なクリオロ種は全体の1%未満という希少品で幻の品種とまで言われているそう。この希少なカカオの血を濃く引くクリオロ・ハイブリッド種を育てているのが、パタネモ村というわけです。野生のカカオを丁寧に増やしながら、肥料や農薬などの化学品を一切使用せず、自然栽培されていると聞いて、食べたい気持ちが募ります。
続いてカカオニブ。カカオニブはカカオ豆をローストして、皮をむいて、小さく砕いた、まさにカカオそのもの。スーパーフードとして最近注目されているので、何度か食べたことがありましたが、今まではじっくり味わうことがなかったこともたり、その違いは歴然でした。香ばしい食感を楽しみながら噛み締めていくと、上品なカカオの香りとほどよくビターな味わいが口中で積み重なって、止まりません。これはクセになりそうな予感。
まつおえりこ
会社員。ソムリエ、チーズプロフェッショナル。ライフワークは、お酒を通じて人の可能性を引き出すことです